相続トラブル 税金滞納

こんにちは

不動産お悩み相談室です。

今回は相続トラブル 税金滞納のお話です。

不動産売却のご依頼を頂いた時、税金滞納の差押の登記がされている場合があります。

経済的な理由でやむを得ず税金を滞納してしまうケースが殆どです

しかし、経済的な理由でない場合も稀にあります。

理由は相続トラブルです。

相続トラブルが原因で相続税の納税ができずに差押えの登記をされて困っている相続人の方からご相談を頂いた事があります。

ご相談者が相続した不動産は数億円でした。数年前、ご相談者含めて5人が相続しましたが、各相続人が法定相続分では納得せず話し合いを繰り返していましたが、相続税の納期が大幅に過ぎてしまい差押えの登記がされてしまいました。

相続人の中には代理人を立てている方もいらっしゃいましたので、全ての相続人に代理人を立て話し合いを進めた事をアドバイスをして、ご相談を頂いて約6カ月後の時間を要して不動産の売却を開始しました。

相続税の納期から数年が過ぎていたので、莫大な延滞税を納税する事になりました。

残金決済の時、ご相談者は「もっと早くに相談をすれば無駄な延滞税を納める必要はなかった」と後悔していました。


5人の相続人は、決してお金に困っている方々ではなく、どちらかといえば経済的には余裕のある方々でした。

しかし、ほんの少しの感情の縺れで問題が大きくなってしまいました。

資産の大小問わず相続がトラブルに発展する事は珍しくありません

相続人同士の仲は良いから大丈夫だろうと思っていても、相続が発生すると人は変わります。

相続が発生する前に、話し合いをして準備しておく事をお勧めします。